本当ならリリースされてすぐに読むべきだったけど、紆余曲折。やっと読み終えました。
リアルタイムで吟味するにはちょっと賞味期限が過ぎた感はあるけど、エンタメビジネスをやっていく上で、ちゃんと考察しておかないとダメだよね・・・という事で。
タイトルは『任天堂』と、まんまストレート。
内容もそのまま、任天堂がカルタ屋からスタートして、ファミコンで世界を変え、N64とゲームキューブでソニーに大敗をして失墜するも、DSとWiiで見事に返り咲くまでの歴史を、任天堂の歴代人物にメインスポットを置いて、その時々の時代の流れを踏まえつつビジネス的観点で解説していく。
ビジネス書と言うと、なんとも退屈でシンドいものに思えてしまいますが、これはライターがなかなか文章を書くのが上手く、全体を歴史になぞってストーリー調で語られるので、読みやすく面白い。
ただ、やっぱりだいぶ「美化」しちゃってる感はある。宮本さんとか、世界的に凄い人がいるにしても、そんな美しくドラマチックなはずはない^^;
それでも、モノ作りへの構え方や、ブレークスルーが起こしやすくするためのアタマと金の使い方は歴史が長いだけあってうまい。若干の危なさはあるけど、それはゲーム業界の宿命だしね。見習うべきところはいくつかありました。
どちらかというと任天堂の主観で語られているので、もうちょっと客観的にダークサイドを突っ込めたらもっと面白くなっただろうなあ(そんな内容だったら任天堂がOK出すとは思えないけど(笑))
別に同業者じゃなくても、普通に読み物としても面白いので、お勧めです^^
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